
定期船のめおんで、高松港から女木島を経由し、男木島に向かいます。 男木島は山がちの小さい島で、山の傾斜に沿って住宅地が広がっています。 家が折り重なるように建てられている風景が美しいです。

島内の移動手段は基本的に徒歩です。レンタサイクルもありませんので注意してください。
港に着くとすぐ、アート作品の男木交流館があります。ここが観光の拠点です。

周囲は水に囲まれて、白い現代的な外観が涼やかです。 屋根には様々な国の言語が装飾されています。 館内にも入れるようになっていて、軽食やお土産、船のチケットが販売されています。


山の中腹にある豊玉姫神社を目指します。住宅の間の路地をひたすら登って行きます。細い道が張り巡らされていて、まるで迷路のようです。 所々に設置されている案内板を見ながら進みます。
ずっと坂道でしんどいので、休憩所で一休みしました。 瀬戸内の美しい海が見える、いい眺めです。


さらに路地の間を登っていくと、石階段と鳥居が見えてきました。 よく見ると、鳥居と鳥居の間に猫がいます。 男木島にはたくさんの猫います。 人に慣れているのか、近づいても驚きません。


猫がいた場所から下の方を見てみると、住宅地と海が見渡せます。いい景色ですね。

古い民家が多い島内ですが、家の壁をカラフルに塗装してアート作品にした場所が随所にあります。路地壁画プロジェクトです。
さびれた壁もアート作品に様変わりしています。背景に見える海もきれいで、写真映えスポットです。


海岸沿いのアート作品で、港からは徒歩20分ほどで着きます。
海岸沿いの一本道を、綺麗な白い砂浜を見ながら進んでいるとオブジェが見えてきました。 自然の中に異形の人工物が立っているので、異様な雰囲気です。


島の北端には、 男木島灯台 があります。 全国的にも珍しい、石造り無塗装の灯台です。 港からは山道を40分ほど歩くので、夏の季節にはなかなかしんどいです。 木々の間から吹き込んでくる海風や、そこから見える青い海に元気をもらいながら進みます。


ようやくその姿が見えてきました。 堂々とした無骨な姿が、晴天の空に映えます。周りの白い砂浜も美しいですね。


男木島には、おしゃれな飲食店もたくさんあります。 ただし、瀬戸内国際芸術祭の期間のみ営業しているお店もあるので注意してください。
今回は、おしゃれな古民家カフェの"ogijima ゆくる"さんを紹介します。
民家の奥まった路地に、青い鮮やかなのれんがかかっています。 木造の古民家を改装したカフェで、ノスタルジックな雰囲気を残しつつ、きれいに改修されています。


客室は幾つかの建物に分かれていて、どこも畳の落ち着いた空間です。 お店は坂の中腹にあるので、窓の大きな部屋からは海を見渡せます。
クリームソーダを注文しました。 きれいなブルーがさわやかな気持ちにしてくれます。 暑い日だったので、体も冷えて大満足でした。

瀬戸内海の美しさと、アート作品の魅力を味わえる素晴らしい島でした。
島は小さく、半日ほどで回れるので、合わせて女木島も観光してみてはいかがでしょうか。→女木島