今回は、高松から豊島の家浦港に向かう豊島フェリーさんの直行便を利用しました。朝一番の7:41高松発→8:16家浦着の便です。(ちなみにこの後は、12:40発のフェリーで犬島に向かいました。) 一日に3,4本しか出ていないのでタイムスケジュールには気を付けましょう。
出発は高松駅からです。駅を降りて から高松港に徒歩で向かいます。歩いて5分ぐらいですね。桟橋の近くで乗船チケットを買います。出発の10分ぐらい前には船(まりんなつ1号)が到着しました。


船の中は結構人で埋まってました。35分ほどで豊島に着きます。豊島には家浦港と唐櫃(からと)港がありますが、今回の船は家浦港着です。港にある豊島交流センターが観光の拠点になります。

豊島での移動は、レンタサイクルかバスの二択です。今回はレンタサイクルを利用しました。
家浦港周辺には5か所のレンタサイクルがありますが、どこも大体同じ価格です。念のため予約しておいた方がいいでしょう。
私はレンタカーあき(安岐石油)さんを利用しました。ENEOSのガソリンスタンドの看板があるのですぐ分かります。

島内はアップダウンが激しらしく、電動自転車を強く勧められました。そもそも他のレンタサイクル屋さんでは電動自転車しか置いてないです。
レンタカーあきでは、気さくなおじさんが対応してくれました。限られた時間でどうやって観光地を回ればいいか、手書きの地図で丁寧に教えてくれます。その指示に従って、電動自転車で出発しました。

はじめは島の南部にある"海を見る人々の場所"に向かいます。アップダウンの激しい山道を15分ほど進むと、小さいビーチが見えてきます。
ビーチには、黒いベンチのようなアート作品がぽつんとありました。自然の中に異様な人工物がCG合成のようにたたずんでいますね。作品名の通り、ひたすら海を見れる場所です。
海は透き通って美しく、ベンチの向こうには男木島が見えます。


島の東側、唐櫃地区を目指します。今まで以上にアップダウンが激しく、電動自転車でもしんどかったです。普通、観光客は通らない道みたいですが、牛やイノシシに出会えていい体験ができました。

豊島で最も有名な豊島美術館は唐櫃地区にあります。山の長い下り坂の途中、小高い丘に建てられた美術館です。美術館もきれいですが、その手前の坂道も絶景です。坂道がずっと先まで続き、遠くの海にまで吸い込まれているようです。自転車でこの道を下ると最高です


緑に囲まれた中に、純白の建造物が見えます。これが、豊島美術館のメイン「母型」です。母型では、様々な場所から水が湧き出してきます。豊島に来たらぜひ訪れてください。


美術館の周辺は、もともと緑豊かな場所ですが、棚田プロジェクトによってより美しい風景になっています。その名の通り、山の斜面に日本古来の棚田を復活させようという企画です。棚田の中には細い散歩道が作られており、散歩しながら景色を楽 しむことができます。


豊島美術館からしばらく山道を進んだ所に、清水神社があります。昔は生活のための水場として使われていたらしいです。実は、ここで湧き出した水が山を下り、豊島美術館に流れ着いて母型から湧き出しているとのことです。自然とアートの融合を感じますね。


坂道を下りきると、唐櫃港周辺に着きます。この周辺にもアート作品が点在しています。代表的な三つを紹介しておきます。
海岸のカーブミラー

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家浦港に戻る途中、海のレストランがあります。このすぐ近くに、海がきれいに見える広場があるので紹介しておきます。木でできた散歩道があり、その前には海が瀬戸内の穏やかな海が広がります。芝生の緑との対比が美しいです。


海の方を向いたカーブミラーがあるのですが、そこには澄んだ青空と輝く海の青色が映り込んでいました。

自転車で、2時間ほどで余裕で島一周できました。美術館を見ながらだと、3時間くらいあれば十分だと思います。
今は観光スポットではありませんが、みこがはまビーチを紹介しておきます。島の西部のビーチで、昔はリゾート施設だったようですが、今は廃墟になっています。道は、車がギリギリ通れるような山道で、手入れもされておらず険しい道でした。施設は廃墟ですが、目の前には美しい砂浜と海が広がり、地中海を思わせる雰囲気でした。


今回は行けませんでしたが、家浦港周辺の豊島横尾館と針工場もお勧めです。
最後に飲食店を紹介します。駅から徒歩数分のシーサイドさんに行きました。食事でも、ドリンクだけでも気軽に入れるお店です。
今回は、カレー600円を注文しました。スパイシーなルーに、形が無くなるほどよく煮込まれた具材が美味しかったです。昔ながらの真っ赤な福神漬けもいいですね。


この後引き続き犬島に行ったので、興味のある方はこちらを見てください。